ソフトB新助っ人ジェンセンが2軍降格 「打席数があれば慣れると思う」
懸命の努力も日本野球に戸惑い、「変化球というよりタイミングの問題」
24日の広島後、ホークスの新助っ人・ジェンセンの2軍降格が決まった。ジェンセンのオープン戦成績は31打数5安打で打率.161。2本塁打を放ったものの16三振と日本野球への対応に苦しんでいた。
右の長距離砲として獲得したジェンセンも、日本野球への順応はそう簡単ではなかった。若手野手陣にもチャンスを与えるチーム事情もあって、オープン戦の出場機会も決して多くはなかった。23日から2日連続で若手中心の早出打撃練習に参加し、コーチのアドバイスを受けながら必死にバットを振り続けたが、デスパイネが合流する前日に1軍を離れることになった。
ここまで体験した日本の野球に「まっすぐよりも変化球が多い。ストライクゾーンも(アメリカとは)違うかなと思う」と戸惑いは隠せない。ただ「それよりもタイミングの問題だよ」と自らの課題を口にした。
「タイミングさえ合えば、変化球だろうとまっすぐであろうと打てるはず」
そのためにも、このまま1軍に残って少ないチャンスを待つよりは、2軍戦でより多くの打席を経験させることがプラスになるという首脳陣の決断だ。
通達にあたって、首脳陣からは「日本の投手に慣れるようにたくさん打席に立って、しっかり練習してきてほしい」と言われたという。飛ばす力は春季キャンプでも実証済みなだけに、1日も早く自分のタイミングを取り戻し、ヤフオクドームのスタンドに叩き込む豪快弾を見せてほしい。
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藤浦一都●文 text by Kazuto Fujiura