大谷翔平、5試合連続Hも栗山監督はゲッツーの場面評価、その理由とは?
出塁率.448、「フォアボールを多く取れているのがいい」
日本ハムの大谷翔平投手が25日、ヤクルト戦(札幌ドーム)に「3番・DH」で先発し、5試合連続安打を放った。5回2死走者なしで内角球を右翼線へ運び、右足首を気にする必要などなく、悠々と二塁を陥れた。
「強く振れていますし、フォアボールを多く取れているのがいいなと思います」。そう振り返った大谷はオープン戦通算24打数8安打で打率.333と好調を維持している。安打8本のうち本塁打4本、二塁打3本と長打力を発揮。さらに、この日初回に選んだ1つを含め計5つの四球を選んでおり、出塁率は.448に跳ね上がる。
ただ、右足首の状態を心配する栗山英樹監督がこの日評価したのは打撃ではなく、ゲッツーになった場面だった。2点を追う7回無死一塁でカウント2-0から二ゴロ併殺打に打ち取られた。「ああいうケースは走りたくなる。いいカウントでチェンジアップを打たされて。でも、バタバタせずに頭で整理して出来たのは良かった」とあえて全力疾走しなかった点を評価した。
「できる限りは走るけれど、できる範囲の中でかなと思う」とその場面を振り返った大谷。回復途上にある右足首の状態をしっかり見極めながらの調整は続く。
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石川加奈子●文 text by Kanako Ishikawa