松坂大輔が復活の狼煙 首脳陣に嬉しい悩み植え付ける快投

開幕ローテから外れるも今後への期待大

 18日の埼玉西武とのオープン戦、右足に違和感を訴えて緊急降板。開幕は絶望的とみられたが、軽傷と判断されると、きっちりと今回の登板に状態を間に合わせた。もっとも当人は一定の手ごたえをつかんでいたようで「いいきっかけになりそうなボールがあって、それを出していければいいと思っていた」と、気持ちは切れていなかったようだ。

 この日はWBCから帰ってきた内川、松田、新入団のデスパイネがそれぞれスタメンに名を連ねた。内川、松田両選手は23日にアメリカから帰国し、24日は休養したが、疲れも感じさせずベンチでは笑顔も見られた。内川は昨年通り4番、柳田が3番に座り、千葉ロッテで4番を務めてきたデスパイネは5番に。“熱男”松田が7番と、今季の軸となる選手がスコアボードに並ぶと、一気に厚みが増した。

 松坂の好投に引っ張られるように、8回の五十嵐、9回の守護神・サファテも無安打に抑え、3投手での“ノーヒットノーラン”が完成。オープン戦最後の本拠地で、駆け付けた鷹ファンを喜ばせた。

 試合後に倉野投手コーチから「開幕ローテーションの候補から外れた」と伝えられた松坂だが、このような投球を続けていけばシーズン途中で声が掛かる可能性は十分だろう。それほどこの日の投球内容は首脳陣に嬉しい悩みを植え付け、“快投”と言い切れる素晴らしい内容であった。

(記事提供:パ・リーグ インサイト

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