健大高崎、仰天プレー! 9回2死から「重盗」で同点 失敗なら試合終了も

1点を追う9回2死二、三塁、二塁走者けん制の隙に三塁走者生還

 第89回選抜高校野球大会は26日、2回戦が行われ、健大高崎(群馬)が福井工大福井(福井)戦の9回2死から仰天の重盗で同点に追いついた。

 6-7と1点ビハインドで迎えた9回。2死二、三塁と攻め、打者・安藤の1ボール1ストライクの場面だった。二塁走者・安里が気を抜いたそぶりを見せ、投手・摺石が二塁へけん制。二三塁間で挟まれたかと思われた瞬間だった。

 それを合図にしたかのように、三塁走者・小野寺が本塁へ突進。カバーに入った遊撃が懸命に本塁へバックホームするも間に合わず。同点のホームを踏んだ。二塁走者・安里は隙を突き、三進。失敗すれば、試合終了で驚異の重盗を成功させた。

 健大高崎といえば「機動破壊」を掲げ、足を生かした数々のサインプレーを仕掛けることで知られている。しかし、甲子園で魅せたミラクルプレーに球場はどよめきに包まれた。

 後続は倒れ、勝ち越しはならなかったが、試合は延長戦に突入した。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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