オリックス中継ぎ陣に新しい風 存在感放つルーキーたち
オープン戦で好投光ったドラ2黒木&ドラ8澤田
オリックスの中継ぎ陣に新しい風が吹いている。オープン戦を終えいよいよ開幕に向け開幕1軍メンバーの選考に入ることになる。その中でもルーキーの存在が光った。
ドラフト2位右腕・黒木優太は5試合に登板し5回無失点、防御率0.00と圧巻の投球を見せた。開幕を見据えたオープン戦終盤は勝利の方程式に入り150キロに迫る直球を武器に打者を打ち取った。普段は穏やかな表情を見せているルーキーだが、マウンドに上がれば豹変する。内角を突く強気の投球で負けん気も人一倍強い。福良監督も7、8回で起用する方針を明かしている。
さらにもう一人。ドラフト8位右腕・澤田圭佑。直球は140キロ前後だがカットボールなど小さく変化するボールを器用に使い、打者のタイミングを外す“ベテラン”の投球術で凡打の山を築いた。黒木同様にオープン戦は5試合に登板し4回1/3を投げ無失点。開幕1軍入りを当確させた。また、ドラフト1位・山岡泰輔投手も先発として2試合に登板し11回1/3を3失点、防御率1.59とドラ1に恥じない投球を見せ開幕ローテを手にしている。
新人以外ではWBCで好投したチームの守護神・平野、左キラーの海田、吉田一、塚原、復調の気配を見せる佐藤達らが顔を揃える今季のリリーフ陣は、ソフトバンクと優勝争いを見せた2014年を彷彿とさせるメンバーが揃っている。守り勝つ野球で最下位からの巻き返しを狙う福良オリックス。新人リリーバーたちの活躍に注目が集まる。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count