“球界の人気者”やGG受賞選手、HR王も…テスト入団から這い上がった選手たち

自由契約後にテスト入団で新天地へ、「掘り出し物」となった選手も

 彼らのようにアマチュアからプロ入りを果たす選手たちの入団テストのほかに、他球団を自由契約となった選手の実力を試すための「入団テスト」も存在する。

 千葉ロッテのチェン・グァンユウ投手が、その一人である。チェンは2011年に台湾のアマチュアから横浜DeNAベイスターズに入団するも、思うような結果を残せず、2014年に戦力外通告を受ける。しかしその年の11月、千葉ロッテの秋季キャンプで入団テストを行い、見事合格。2015年シーズンからピンストライプのユニフォームに袖を通すこととなった。

 横浜DeNA時代は1軍登板は1試合のみであったが、千葉ロッテ入団後の初年度には14試合に登板し、終盤の9、10月だけで3勝をマークするなど、計5勝。昨年はなかなか登板機会に恵まれなかったものの、9月の登板でチームの先発左腕シーズン初勝利を記録し、存在感を示した。

 また、外国人選手に関しては「テスト生」の扱いで入団テストを行い、首脳陣自らの目で判断する球団もある。かつて北海道日本ハムに所属していたミチェル・アブレイユ選手は、2013年の春季キャンプにテスト生として参加し、入団テストに合格した。シーズンでは主にクリーンアップを任され、その年いきなりホームラン王、ベストナインに輝く活躍を見せた。翌年は怪我の影響で思うような成績が残せずに帰国を余儀なくされたが、まさに「掘り出し物」となった一例だろう。

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