開幕投手=エース? 大役後の結果と傾向は 前回WBCイヤーは好成績ズラリ

開幕投手は「エース」らしい結果残す? 昨季は大谷&菊池が貯金5以上

 毎年、好投手同士がぶつかり合うことが約束されている開幕戦。実績と信頼を得ている投手が選ばれるものではあるが、好投手がそろうチームでは、キャンプ中からその座を射止めるための争いが過熱する。もちろん開幕投手を務めることがゴールではなく、シーズン通した活躍が期待されるからこそ、栄えあるマウンドを託されることになるのだが、各チームの開幕投手がそのシーズンでどのような成績を残しているのだろうか。開幕投手は「エース」らしい成績を残すことができているのか、傾向を探ってみた。

 2016年シーズンの開幕投手の中に自身で5つ以上の貯金を作ったのは、北海道日本ハム・大谷投手と埼玉西武・菊池投手。大谷投手は規定投球回にわずかに届かなかったものの、140イニングに登板、防御率1.98と好成績で、あと3イニング投げていれば、最優秀防御率のタイトルを獲得していたかもしれない。菊池投手も12勝7敗と5つの貯金を作り、防御率2.58はリーグ2位。十分にエースとして評される成績で、今年も開幕投手に指名されている。

 また、楽天・則本投手もチームの大黒柱だ。11勝11敗とチームに貯金をもたらすことはできなかったものの、投球回195イニングはリーグトップ、さらに216奪三振もリーグトップで4年連続奪三振王に輝いた。千葉ロッテ・涌井投手も則本投手に次ぐリーグ2位のイニングを誇る投球回を投げ、チームを支えた。

 一方で、オリックス・金子千尋投手と福岡ソフトバンク・攝津投手は今シーズンに限って言えば、「エース」としては不本意なシーズンとなった。この2投手は金子千尋投手が2014年、攝津投手が2012年に沢村賞を獲得していることからも分かるとおり、過去の実績は十分。チームからの信頼も厚いがゆえに栄えあるマウンドを託されたものの、シーズン通しての活躍はならなかった。

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