現役最年長の43歳ロッテ井口、忘れられない「王さんの言葉」と「2本の本塁打」
日米300号目指すベテラン、若手に見せる生き様「現役最年長だからと楽はしたくない」
日本での250本塁打まで、あと1本。そして、メジャーで44本塁打をマークしている井口資仁内野手にとっては日米通算300号の偉業も、あと7本と迫っている。43歳、ドラゴンズの岩瀬仁紀投手と並んで日本球界最年長。マリーンズの誇る大ベテランは、様々な大記録を目前に控えて2017年開幕を迎える。
「本塁打の記録はあまり意識をしていないな。よく聞かれるけどね。与えられた場面で仕事をするだけ。その結果が本塁打になればもちろんうれしい。ただ、最初からそれを意識することはない。自分はチームから与えられた仕事を完璧にこなすように集中をするだけ」
新たなスタートの日を目前に控えて本人はあくまで冷静に、そして黙々と調整をしている。ただ、開幕の舞台は福岡ヤフオク!ドーム。井口がプロ野球人生の第一歩を踏み出したステージだけに周囲は、いやおうなしにメモリアル弾が出るのではと期待をしてしまう。
井口の本塁打伝説は福岡でスタートした。1997年5月3日、井口、22歳の時だった。