現役最年長の43歳ロッテ井口、忘れられない「王さんの言葉」と「2本の本塁打」

「5月3日は縁があるんだよね」、不思議な縁がある特別な日とは

「怪我で出遅れていたからね。青学時代にチームメートで同じ年にプロ入りした清水(将海、当時マリーンズ)とかは開幕戦でプロ初本塁打とか打っていたし。みんな目立っていた。早く追いつきたいという焦りに近い気持ちもあった」

 注目のルーキーとして当時の福岡ダイエーホークスに入団したが、オープン戦で右足首を捻挫。無念の開幕2軍スタートとなっていた。開幕から遅れること1か月。福岡ドーム(当時)での近鉄バファローズ4回戦で待ちに待ったデビューの日を迎えた。1打席目。バファローズ先発の山崎慎太郎のストレートを左前打。プロ入り初ヒットを放つと、迎えた4回の第3打席。今でもファンの間で語り継がれる伝説の打席に立つ。2死満塁。山崎のフォークをとらえると打球は広い福岡ドームの左翼席に突き刺さった。デビュー戦でのプロ入り初本塁打は満塁本塁打だった。

「5月3日は縁があるんだよね。よく本塁打を打っているイメージがある日なんだ」

 本人が言うようにメジャー初本塁打もメジャー挑戦をした2005年の5月3日。シカゴでのロイヤルズ戦。3回2死一塁でアンダーソンから左越えに同点本塁打を打ち込んだ。第1打席は左前打。第3、4打席は中前打と右前打で4打数4安打2打点の大活躍だった。

 ちなみに福岡で数多くのアーチを重ねているが思い出深いのは、福岡ダイエーホークスが初優勝をした99年に放った本塁打だ。

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