ロッテ伊東監督は「投手力」に自信 攻撃は「高校野球と一緒。原点です」
開幕を前に先発ローテ6人に信頼、「抑えるだけの投手力が揃った」
ロッテの伊東勤監督が30日、今季の投手力に自信をのぞかせた。開幕戦となる31日のソフトバンク戦(ヤフオクD)に備えて、この日は敵地で練習を行い最終調整。いよいよ始まる2017年シーズンに向け「抑えるだけの投手力が揃った感じはある。数はいるので、多少の上積みはある」と語った。
オープン戦18試合を戦い、13勝2敗3分で、12球団トップの成績を残したロッテ。チーム防御率は1.46をマークした。先発陣は、開幕投手を務める涌井、侍ジャパンメンバーの石川の大黒柱2人をはじめ、唐川、スタンリッジ、先発に転向した西野、ドラフト1位ルーキーの佐々木が開幕ローテに入る見込みだ。
さらには二木、関谷、大嶺祐、ドラフト2位の酒居なども控えており、指揮官は「先発はある程度早い段階で決まっていた。その6人で1年戦えれば、文句はないけど、そうもいかない。そこ(代わり)に入ってくる選手も誰を使っても同じくらいになってきている」と話す。
野手陣は、昨季の主砲デスパイネが、開幕戦の相手となるソフトバンクに移籍。代わって、ダフィー、パラデスの2人の助っ人が加わった。「大砲は少ない。なるべく先の塁を狙う、2死二塁、2死三塁という形を作りたい。高校野球と一緒。原点です」と一発に頼らない攻撃を目指す考えだ。
開幕戦のスタメンは、試合当日に選手に伝えるという伊東監督。「今日は言わない。言ったら寝られない人がたくさんいるから(笑い)」と、報道陣の笑いを誘う姿には、今季への自信を感じさせた。
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福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani