日ハム村田、“日本初球”でボークの珍デビュー ボールを投げる前に1点献上
セットからの投球がボークで三塁走者が生還、栗山監督は「2イニング目は村田らしい投球」
日本ハムの村田透投手がデビュー戦の初球でボークを犯し、相手に1点を与えた。
2日の西武戦。日本ハムは同点で迎えた5回、先発エスコバーの四球や田中の失策などでピンチを招く。1死一、三塁で田代は投ゴロも、エスコバーの悪送球で勝ち越しの1点を奪われる。さらに、田代の二盗の後、浅村がライトへタイムリー。2点差に広げられた。
ここで栗山監督はエスコバーから村田にスイッチ。インディアンスでメジャー1試合の登板経験があり、米球界から復帰した右腕がマウンドに上がった。08~10年に巨人に在籍していた村田だが、1軍での登板経験がなく、これが“1軍デビュー”マウンド。しかし、1死一、三塁でセットポジションから中村に初球を投げる際にボークを取られ、三塁走者の田代が生還。思わぬ“珍デビュー“となってしまった。
メヒアにはレフト前に運ばれ、5点目を献上。その後は何とか後続は抑えたが、日本ハムはこの回4失点を喫して1-5とリードを広げられた。
しかし、6回も続投した村田は、先頭・炭谷を初球の直球で右飛に仕留めると、続く源田は1ボールから直球でニゴロ。さらに、秋山は2ストライクからフォークで空振り三振。2イニング目はわずか6球で3者凡退に仕留めた。
村田のデビュー登板は1回2/3を1安打2奪三振1四球無失点。試合後、栗山監督は「イメージをいろいろ伝えていて、ああいうところではないと思っていた」としつつ「最初の出し方としては厳しくなってしまいましたけど、2イニング目は村田らしいピッチングだった」と評価した。
日本ハムは5回の4失点が響いて3-6で敗れ、開幕カードは1勝2敗の負け越しスタートとなった。
【了】
フルカウント編集部●文 text by Full-Count