広島が勝ち越し発進、緒方監督は先発九里を評価「攻撃のリズムに繋がった」
3人で計10安打の「タナキクマル」も絶賛、「今年も引っ張ってもらう」
広島は2日、マツダスタジアムで行われた阪神戦に9-1で勝利した。投打がかみ合い、開幕カードを勝ち越しで終えた緒方監督は「九里の投球が攻撃のリズムに繋がった」と、結果を残した先発投手を評価した。
「初回はフォアボールもあったが、なんとか抑えてその裏の攻撃につながった。中盤も苦しいところも、しっかり投げ切った」と緒方監督が言うように、初回にヒットと2四球でピンチを作ったが、併殺打もあり無失点に抑えた。その後も毎回走者を許したが、6回を投げて糸井の本塁打のみの1失点。チームの先発投手として、今季初めての白星を挙げた。
緒方監督は「今はアツ(會澤)が乗っているからね。バッティングの調子もいいし、リードにも繋がっている」と、開幕3戦目で初めてスタメンマスクをかぶった女房役を褒めた。
1番の田中と3番の丸が4安打を記録し、2番の菊池も2安打と、好調な打線を牽引している。緒方監督は「3人には、今年も引っ張っていってもらいましょう」と頼もしそうだった。
開幕黒星スタートからの連勝は、25年ぶりにリーグ優勝した昨年と同じ形となった。地元での勝ち越しスタートに、指揮官は「声援してくれたファンの人たちに、2勝1敗という形で応えられたことは嬉しい」と、ファンに感謝していた。
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大久保泰伸●文 text by Yasunobu Okubo