日ハム村田、まさかの“ボークデビュー”に「最悪」「やってはいけないこと」
“日本初球”にボークで相手に1点献上、2イニング目は快投で「すんなり入れる」
米球界から今季日本に復帰した日本ハムの村田透投手が、2日の西武戦(札幌ドーム)に2番手で初登板。初球いきなりボークで1点を献上する“ホロ苦デビュー”となった。
1-3で迎えた5回1死一、三塁のピンチで先発・エスコバーの後を受けてマウンドへ。セットポジションから初球を投じたところで、審判からボークを告げられ、三走の田代が生還した。「何とかゲッツーをと考えていましたが、やってはいけないことをやってしまった」。オープン戦でもボークを取られ、細心の注意を払ってきただけに「最悪」と悔しがった。
15年にメジャー登板を果たしているが、08~11年に在籍した巨人では1軍登板はなく、この日が日本球界での1軍デビー戦だった。満員の本拠地の声援に迎えられ「あったかいなと感じました。アメリカの時ほどではないけれど、マウンドに立って思うところはありました」と振り返った。
続く6回には落ち着きを取り戻し、三者凡退に打ち取った。「次の回は切り替えてできた。これですんなり入れるかな」。そう言って笑った31歳右腕。悔しさと感慨を味わいながら、今後の手応えもつかむ貴重な一日になった。
【了】
石川加奈子●文 text by Kanako Ishikawa