メジャーリーグ開幕日は祝日に値する? 特別な日を彩るさまざまな演出とは
野球人、ファンたちにとっても特別な日
近年はスポンサーもMLB開幕戦に向けての盛り上がりに大きく貢献している。MLB唯一の公式キャップを提供するNEW ERAはソーシャルメディアを活用して、シーズン開幕をさらに活気づけている。#CapsOn(帽子を被る)というハッシュタグで好きなチームの帽子を被ることを促したキャンペーンを2016年シーズンに打ち出したり、ブランドを代表する選手たちを起用した30秒コマーシャルも制作している。
全米市長会と共に競技者人口の普及をすでに進めているMLBだが、この#CapsOnの取り組みでも200人ほどの市長を巻き込んでいる。市長たちには好きなチームの帽子を被ってもらい、SNSでの露出を促した。アメリカらしいというか、押さえるべきところをしっかり抑えている。
そして、アメリカ合衆国の首都であるワシントンD.C.を本拠地とする球団では、開幕戦の始球式は現大統領が投げるという特別の儀式がこれまではあった。国のトップが現れる開幕戦とは、その意味合いの大きさを物語っていたが、残念ながら今シーズンはドナルド・トランプ大統領の日程が調整できず、この”伝統”は幕を閉じることとなった。
スプリングトレーニングで限られた枠を争う戦いに生き残り、その枠を勝ち取った選手たちが繰り広げるドラマを周囲も最高の形で演出する。非公式な祝日ではあるが、野球人、そしてファンたちにとっても特別な日であることは間違いない。
プロ野球は一足先に開幕を迎えたが、Happy Opening Day! (開幕おめでとう)という言葉が球場で飛び交うメジャーリーグ開幕も、もうまもなくだ。
(記事提供:パ・リーグ インサイト)
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「パ・リーグ インサイト」新川諒●文