就任1年目で“躍進” 中日・小笠原2軍監督が激白、選手にかけ続ける言葉とは
「上に行けば行くほど、やることはたくさん出てくる」
1軍に上がっても、成績が良くなければ試合に出られない。1軍で勝負しなくてはいけない選手たちには『しっかりやっていきなさい』と声をかけ続けている。
「1軍で試合に出られても、上手くいかなければ、ずっと出られるわけではありません。年齢を考えても1軍で勝負しなくてはいけない、20代半ばの選手たちも多くいます。勝ち負け、ポジション争い、精神面でも『弱い自分に勝てるかどうか』。トータルでこだわっていけと伝えています」
昨シーズン、ウエスタン・リーグで好成績を残したが、チームの底上げにつながっているという実感は、現時点ではないという。
「シーズンもまだ始まっていないので、わかりませんね。ただ、今年のキャンプで、今までファームだった選手が1軍にいました。オープン戦でも1軍に残った。アピールして、しがみついた。これは、ほかの選手たちの刺激になっていると思います」
現役時代は黙々と練習を繰り返していたことで知られる小笠原2軍監督。今でも「根気が一番必要」と考えている。
「『これでいいんだ』と自分で判断しがちですが、そこで判断してはいけないと思っています。上に行けば行くほど、やることはたくさん出てくる。常に何かを求めて、継続してやっていなくてはいけないと思います」
現役時代は内野手として活躍。監督になれば投手の指導も必要になるが、信頼できるピッチングコーチがいるため、困ったことはないと話す。
「コーチとは毎日コミュニケーションを取っています。先々のスケジュールまで、いつも提案してもらっています。1軍のピッチャーが調整のために落ちてくる時もありますが、ピッチャー出身の専門家に任せています。それでも、最終決定はこちらが下しますので、コミュニケーションを取っていく中で、物事を動かしています」