就任1年目で“躍進” 中日・小笠原2軍監督が激白、選手にかけ続ける言葉とは
「『それでもいつか』という思いを常に持ち続けてほしい」
森繁和新監督の元、今シーズンからコーチ陣も刷新され、1軍打撃コーチには指導に定評のある土井正博氏が就任。土井氏が2014年10月から中日で特別コーチや特別臨時コーチを務めていた経験もあり、とても心強いという。森新監督からも信頼を寄せられている。
「森監督には『好きにやってくれ』と任せてもらっています。選手の入れ替えや『下で試合に出してくれ』という話は、1軍のコーチから下りてきますし、困ったことはないですね」
昨シーズン、祖父江大輔投手がウエスタン・リーグ最多タイの11セーブを記録し、三ツ間卓也投手は育成から支配下登録になった。「しっかりやれば結果が伴うということを、ほかの選手にもわかってもらえれば」と期待を込める。
「祖父江はしっかりやっていれば抑える力はあります。昨シーズンは途中から1軍に上がり、残っています。三ツ間も育成で入団し、今は1軍にいます。これは、ほかの育成の選手の励みになりますね。自分にもチャンスがあるということを理解して、1日1日を過ごし、支配下になろうという気持ちで頑張ってもらいたいですね」
小笠原2軍監督は「自分の持っているものをアピールして『それでもいつか』という思いを常に持ち続けてほしい。人数の限界があるから無理なのですが、みんなが1軍で経験し、チャンスを掴んでほしい。誰とかではなく、全員に期待しています」と話す。1軍が最下位から巻き返すには、チャンスを掴む新戦力の台頭が不可欠だ。
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篠崎有理枝●文 text by Yurie Shinozaki