開幕白星飾れぬ“エース”ダルビッシュに地元紙が辛辣提言「トレードしろ」

右腕に足りない「本物の一流エース投手が兼ね備えるべきもの」

 3日(日本時間4日)に本拠地でのインディアンス戦で、自身初となるメジャー開幕投手を務めたダルビッシュ有投手。立ち上がりは順調に見えたが、中盤に制球が乱れて5四球を与え、7回途中に2暴投で4点目を失ったところで降板した。6回1/3を投げて4安打4奪三振4失点(自責4)。試合はレンジャーズ打線が3本塁打などで5点を挙げたが、終盤にもつれて、5-8で逆転負けを喫した。

 栄えある初開幕投手を拝命するもチームを勝利に導けなかった右腕。そのパフォーマンスについて「まだシーズンは始まったばかり」という声も多く聞かれるが、ハッパを掛ける意味でも辛辣な言葉を投げかけているのが、地元紙「フォートワース・スターテレグラム」のコラムニスト、マック・エンゲル氏だ。エンゲル氏は自らのコラムで「ダルビッシュをトレードすべき」と提言している。

 今季終了後にフリーエージェント(FA)となるダルビッシュは、すでに大型契約を結ぶことを予測されているが、同氏は「本物の一流エース投手が兼ね備えるべきものが、我々のユウには見当たらない」と一刀両断し、レンジャーズが本気で世界一を目指すなら、ダルビッシュをトレードに出して複数の若手有望選手を獲得する方が現実的だ、としている。

「本物の一流エース投手が兼ね備えるべきもの」とは何か? エンゲル氏は「この日の開幕戦の結果だけを見て提言しているわけではない」と主張すると同時に、開幕戦の中で見えた”ダルビッシュに足りないもの”に触れている。

 1つ目は、味方打線がくれた5点の援護を守り切れなかった点だ。インディアンスの先発は2014年サイ・ヤング賞投手のクルーバー。昨季も18勝9敗、防御率3.14の好成績でメジャー屈指の好投手と評価も高い。そのクルーバーから2回にオドルが先制ソロ弾、3回にはオドルが2号3点弾を放つなど合計5点を挙げた。記事では「クルーバーから5点を取って、開幕投手のエースが本拠地マウンドに上がるなら、チームは負けるべきではない」と指摘。得点した直後に2度失点し、最終的には4失点したダルビッシュが「0勝1敗が現実になった最大要因」としている。

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