開幕白星飾れぬ“エース”ダルビッシュに地元紙が辛辣提言「トレードしろ」

打者が勝利の条件を整えるも、生かし切れずに4失点

 2つ目は、試合後のコメントから感じられた自身への「期待の低さ」だという。ダルビッシュは試合後「ストライクを取るのに苦労した部分はあるけど、早いカウントでアウトを取れたことはよかった」「7回まで行けたし、なんとか試合は作れたので、その点はよかったと思う」と通訳を介して話したという。これに対してエンゲル氏は「2Aから昇格したばかりの新人投手なら、よかったと言えるだろう。だが、これはユウ・ダルビッシュの話だ。ストライク先行で7回まで投げられたと満足するべきではない」と手厳しい。打者が勝利の条件を整えてくれたのだから「こういう状況ではクルーバーに投げ勝つべきだ」とした。

 エンゲル氏は、ダルビッシュの「パワーや多彩な球種を投げる能力」を高く評価しながらも、「入団以来毎年1度は故障者リストに入りする30歳。渡米前に投げすぎた男。海の向こうにいたため、我々はピークを見そびれた男」に対して、再び巨額の契約をオファーするのは得策ではないと分析。力強く「トレードしろ」と結んでいる。

 レンジャーズの勝ち星次第では、7月末に訪れるウエーバー手続きを経ないトレード期限前に他球団へトレードされる可能性のある右腕は、果たしてどんな運命をたどるのか。いずれにせよ、次回登板で圧倒的なパフォーマンスでチームに勝利をもたらし、エースたる姿を見せつけたい。
 
【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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