西武の多和田真三郎と、中日の小笠原慎之介は「NPB史上2位タイ」…何が?

MLBの最長姓はサルタラマッキア(Saltalamacchia)の14文字

 ちなみにMLBでは、上原浩治や田澤純一の球も受けたことがある捕手のジャロッド・サルタラマッキアが「Saltalamacchia」と14文字で最も多い。彼のユニフォームの背中は常にアルファベットがアーチ状に背番号を取り囲んでいた。

 実は今季のドラフト有望選手にも6文字名前の選手がいる。即戦力の期待がかかるNTT東日本の左腕、加美山晃士朗だ。彼がプロ入りして1軍で投げれば、史上初の「3人の6文字名前選手そろい踏み」が実現する。

 しかし、それ以上の猛者がいる。御殿場西高校の強打の捕手、木須デソウザ・フェリペだ。氏名を合わせて何と10文字。彼の両親も日系ブラジル人だ。彼がプロ入りすれば、選手名鑑の編集者は頭を抱えるのではないか。

 国際化、選手のキャリアの多様化とともに、選手の名前も変化している。また、これまでの慣習にとらわれない「キラキラネーム」も増えている。NPBの選手名鑑に長い名前がたくさん載る日もくるだろう。制作者には頭が痛いことだが、これも世相なのだろう。

【了】

広尾晃●文 text by Koh Hiroo

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