田澤純一、一時勝ち越しの“ビデオ判定弾”浴びるも…マ軍は3戦目で今季初勝利
マーリンズは延長10回の熱戦制す、イチローは代打出場も今季初安打ならず
マーリンズの田澤純一投手は6日(日本時間7日)、敵地でのナショナルズ戦に4番手で登板し、一時勝ち越しとなる本塁打を浴びた。当初はスリーベースかと思われたが、ビデオ判定の末にホームランに。味方打線が9回に追いついて黒星はつかなかった。イチロー外野手は好機で代打で出場もニゴロに倒れ、今季初安打はならず。それでも、マーリンズは延長10回に勝ち越し点を奪って4-3で勝利、開幕3戦目で初勝利を挙げた。
マーリンズは先発コーラーが初回に先制本塁打を浴び、追いかける展開に。イチローは雨による約1時間の中断後、1点を追う7回2死二塁で代打として登場。一打同点の場面だったが、右腕グローバーの95マイル(約153キロ)のシンカーを打ち、ニゴロに倒れた。守備にはつかず、そのまま交代した。
イチローは5日(同6日)の開幕2戦目で今季初出場。球団の最年長出場記録を更新したが、代打で空振り三振に終わっていた。史上30人目のメジャー通算3000安打を達成した昨季は、歴代25位の通算3030安打でフィニッシュしているが、今季2打席目でも初ヒットは生まれなかった。
それでも、マーリンズは8回表にリアルミュートの2ランで同点に追いつく。 田澤は直後の8回裏に登板。まずは先頭の強打者ハーパーを1ボール2ストライクからフォークで一ゴロに打ち取った。続くマーフィーは内角高めへの93マイル(約150キロ)の直球で右飛。しかし、ジマーマンにはカーブを捉えられ、センターへの大飛球を打たれる。ボールは中堅イエリッチのグラブをかすめ、グラウンドに跳ね返った。ジマーマンは三塁で止まるも、その後のビデオ判定の末に覆って本塁打とされ、ナショナルズが1点リードに。田澤は続くレンドンは一飛に仕留めた。
マーリンズは9回、好機でムーアが同点打を放ち、田澤の黒星は消える。さらに、延長10回にボーアが決勝打。4-3で勝利し、開幕3戦目で初勝利となった。田澤は1回1安打1失点。15球を投げてストライクは8球。防御率は18.00となった。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count