1軍復帰へ進む杉内俊哉、元G投手コーチが復活予告「先発ローテ入ってくる」
2軍戦で力投、「先発陣が欠けてくることがあれば、満を持して入ってくる」
「あまり多くを語らない選手です。移籍して野球環境が変わり、困ったことがあれば相談するように言いました。他球団から移籍してきて、巨人という伝統あるチームで頑張るのは大変です。同じ悩みを経験したことのある者として、力になってあげたいと思いました」
同じ“移籍組”の苦労を知るからこそ、1軍復帰に向けて邁進する杉内に対する思い入れも強くなるようだ。
開幕直後の先発ローテーションは菅野、マイコラス、田口、大竹寛、内海哲也、吉川らで形成された。そこに、現在2軍で調整中の山口俊、そして杉内が加われば、巨人が優勝する可能性はさらに高まると分析する。
「杉内がゲームの中でどれくらいのパフォーマンスが出来るか。現状(実戦で)投げられているので、ローテーション入りに期待を持っていいと思います。143試合の長いシーズンの中で、全員(調子が)揃うことはない。準備期間はあると思いますが、暖かくなる5月から6月くらいに、先発陣が欠けてくることがあれば、満を持して入ってくるのではないでしょうか」
現在は2軍で調整を進めており、ここまでイースタン・リーグで2試合に登板し2勝0敗。11回1/3を投げ、6安打15奪三振3失点、防御率2.38と力投を続けている。
プロ通算142勝を挙げており、節目の150勝まであと8勝。今季中に1軍マウンドに復帰し、15年7月以来2年ぶりの白星を挙げることができるか。懸命にリハビリを続けるベテラン左腕の復活が期待される。
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篠崎有理枝●文 text by Yurie Shinozaki