広島ドラ1加藤、ノーノー逃すも緒方監督絶賛＆ローテ入り示唆「大したもんだ」

プロ初登板初勝利の右腕を大絶賛「素晴らしい、度胸のある投球」

　広島は7日、マツダスタジアムで行われた東京ヤクルト戦に4-1で勝利し、開幕戦の敗戦の後、引き分けを挟んで5連勝となった。先発の加藤が9回1死までノーヒットに抑える投球での勝利に、緒方監督は「大きな、大きな仕事をしてくれた。大したもんだ」と、初登板初勝利のルーキーを称賛した。

　開幕投手のジョンソンが扁桃炎で登録抹消となり、急遽先発となったドラ1ルーキーの快投だった。9回1死までノーヒットピッチングを続けて1失点の投球に「素晴らしい、度胸のある投球だった」と指揮官は感嘆した様子だった。

　7四球を与え、明らかに高めに外れるボールが目立つ内容だったが、緒方監督は「彼のいいところはテンポがいいところ。四球を与えても、腕を振り続けることができる。球数も多かったが、相手も絞りづらいところあったんじゃないかな」と、オープン戦から期待していたというルーキーの投球に満足そうだった。

「石原のリードもよかったし、内野も好プレーが多かった。あれで加藤も救われたと思う」と、周囲のサポートを評価することも忘れなかった。

　開幕ローテの6人には入っていなかったが、「これで次がなかったら、ウソでしょう」とローテ入りも示唆した緒方監督。大黒柱のアクシデントが、災い転じて福となる、ドラ1ルーキーの快投だった。

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大久保泰伸●文　text by Yasunobu Okubo