広島ドラ1加藤を初登板初白星に導いた女房役・石原の好リード
ドラ1ルーキーを初白星に導いた石原の好リード
広島の石原慶幸が7日の東京ヤクルト戦で3試合ぶりにスタメン出場し、好リードで先発した加藤の初登板初勝利をアシストした。
ジョンソンの相棒である石原にとって、もともとこの日は先発出場が予定されていた日だった。ジョンソンのアクシデントで先発が加藤に変わったが、前の2試合でスタメンだった會澤ではなく、石原がマスクをかぶった。
急遽の先発となったルーキーは、序盤の3イニングで4四球と不安定な内容だった。それでも石原は「フォアボールは出したが、自分のボールが投げられていた。ランナーを出してからも、自分の投球ができた」と、9回1死まで無安打に加藤を導いた。
加藤が「フォークは思ったところに投げられた」と振り返ったように、150キロに達する速球に、変化球をうまく織り交ぜたリードで、強力打線に的を絞らせなかった。
プロ初登板で最高の結果を残したルーキーに対して、石原は「反省するところは反省して、また次の登板に向けて調整してほしい」と気を引き締めたあと、「まずはいいスタートが切れた。今日は(加藤にとって)勝てたということが一番だと思う」と、チームの危機を救った新星の誕生を喜んでいた。
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大久保泰伸●文 text by Yasunobu Okubo