ロッテは“天敵”岸に完敗 伊東監督は状態の悪さ嘆く「調子の悪い選手が多過ぎ」
助っ人が機能せず苦しい戦い、「上がってくるのを待つしかない」
助っ人が機能せず、厳しい戦いが続くロッテ。伊東監督は、楽天に1-4で敗れて連敗した9日の試合後、苦しい胸の内を吐露した。
「どうしても先に点を取られると、苦しくなる。今はピッチャーが我慢しきれない。勝つためにはピッチャーがゼロに抑えるしかない」
相手先発は、西武時代の2014年5月2日にはノーヒットノーランを喫するなど、ロッテの天敵となっている岸。試合前には「いつも打てないし、打つとは言えない。是非ともピッチャーに我慢してもらって、繋いで繋いで」と少ない得点チャンスにかけていた。
しかし、初回に唐川がいきなり先頭の茂木に被弾するなど2点を失っては勝機が逃げていく。先発・唐川は降板した6回まで毎回のように先頭打者を出し「しっかり抑えることができずに、流れを悪くしてしまった」と唇を噛んだ。
キャプテン鈴木が6回に岸から右中間へ意地の2号ソロアーチを放ち、一矢は報いたが、結局、この1点どまり。不振のパラデスは初回右前へ17打席ぶりのヒットを放ち、兆しは見え始めたものの、「調子の悪い選手が多過ぎ。上がってくるのを待つしかない」と伊東監督の嘆きは深かった。
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細野能功●文 text by Yoshinori Hosono