中日・小笠原2軍監督が明かす、指導者としての強みと日の丸を背負った意味
2軍指揮、選手の変化、日の丸の意味…小笠原道大氏が語る監督業の日々
昨シーズン、19年ぶりの最下位に沈んだ中日。しかし、ウエスタン・リーグではソフトバンクに次ぐ2位と好成績を残し、12年から3年連続最下位、15年4位と苦しんでいた低迷期から脱出した。
チームを浮上に導いたのは、昨季から就任した小笠原道大2軍監督。現役時代は日本ハム、巨人、中日でプレーし、日本代表として日の丸を背負ったこともある指揮官に、自身が影響を受けた出来事や指導者などを聞いた。
昨年は監督として指揮を執った初めてのシーズンだったが「経験豊富なコーチ陣がいるので、監督としてのプレッシャーは少なかった」と話す。
「1軍の場合は結果が全てですが、2軍なので、やることをやるだけです。そこまでのプレッシャーはないですね。コーチの方たちと相談しながらやっています。1日1日が勉強の毎日です。色んなチームを見てきているコーチがいるので、困らなかったですし、サポートしてもらっています。皆さんのおかげで、思い切ってできています」
現役時代は朝早くに球場入りしていた小笠原2軍監督。指揮官になってからは、生活スタイルも変わったという。
「ナイターがありませんから、規則正しい生活になりましたね。それに、練習をしなくてよくなったので(笑)、現役時代とは多少変わりましたね」
千葉県の暁星国際高校から社会人のNTT関東を経て1996年のドラフト3位で日本ハムに入団。社会人を5年間経験してからのプロ入りだった。自身がプロ入りした当時と比べ、選手の考え方にも変化が出てきていると感じている。
「20年以上経っていますから、選手の気持ちがわかる部分もあれば、わからない部分もありますね。選手の生活、環境にも変化が生じています。こちらが普通に思っていることが、違うことも多いです。その時々で対応していかなくてはいけないですね」