日ハム3年ぶり6連敗 千賀に13三振「手も足も出ない感じではなかったが…」
2回のチャンスで岡が痛恨牽制死、「僕が悪い。注意不足です」
日本ハムは11日、本拠地でソフトバンクに0-3で敗れ、14年8月に7連敗して以来3年ぶりの6連敗となった。打線はソフトバンクの先発・千賀に8回で13三振を喫して、2試合連続の完封負け。大谷翔平投手と中田翔内野手を故障で欠くチームは、開幕から2勝8敗と苦境が続く。
ポイントになったのは2回の攻撃だ。先頭の岡大海外野手が四球を選び、続く田中賢介内野手が一二塁間を破って無死一、三塁と絶好の先制機を迎えた。7番・横尾俊建内野手は初球を打ち上げて遊飛に倒れる。続く大野奨太捕手の初球は外角に大きく外れるボール球。大野がバントの構えからバットを引くと、ソフトバンク・甲斐の三塁送球で三走の岡が刺された。
岡は「僕が悪い。注意不足です。ホームでアウトになるのも嫌だったので。(千賀は)まっすぐも強いし、変化球も低めに決まっていた。出来がよくて、なかなかチャンスがない中で、チャンスをつぶしてしまった」と言葉を絞り出した。
先制機を逃した直後に失点すると、千賀を乗せてしまった。6本の安打を放ったものの、要所で三振を重ねた。「(千賀は)手も足も出ないという感じではなかったが、最近の傾向で先に点を取ってあげられない。あそこ(2回の先制機)で1点取るか、取れないかが明暗を分けた」と城石憲之打撃コーチ。今季10試合で先制したのは2試合だけと後手に回る試合展開が多く、何よりもまずは先制点が欲しい。
【了】
石川加奈子●文 text by Kanako Ishikawa