2000本迫る阿部慎之助、「ON」以降のG最強打者&捕手としても“歴史的存在”
捕手以外ならさらに記録を伸ばした可能性も…
1000試合以上出場した捕手では、安打数4位、本塁打数、打点はともに2位。すでにNPB史上、野村克也に次ぐ強打の捕手になっている。ちなみに、田淵幸一は1532安打、474本塁打、1135打点だが、捕手としての出場試合数は944にとどまっている。
捕手でプロ入りし、その後、他のポジションにコンバートされた大選手には、衣笠祥雄、小笠原道大、和田一浩、山﨑武司らがいる。阿部慎之助も、他のポジションでプレーしていれば、さらに記録は伸びた可能性がある。
しかし常勝巨人のホームベースを15年にわたって守り通した功績は非常に大きい。目に見えない部分での貢献度が高いのだ。今は小林誠司に正捕手の座を譲って一塁に専念している阿部慎之助だが、まさに至宝といえるだろう。
どこまで記録を伸ばすか、今後に注目したい。
【了】
広尾晃●文 text by Koh Hiroo