心に深く刻まれる一日…日ハム20歳捕手、4投手を好リード「もっともっと」

石川直との高卒3年目バッテリーも実現「こんなに早く一緒に1軍で出来るとは…」

 1点リードの9回には、1軍では初めて増井浩俊投手とコンビを組んだ。「真っ直ぐとフォークをうまく使いたいと思っていました。増井さんのいいところを自分なりに整理して0点に抑えられて良かった」と納得顔の清水。この配球について吉井理人投手コーチは「初球ストレートというシンプルな入りで、増井のいい時のテンポを引き出した」と感謝した。

 清水が唯一悔やしがったのは8回、柳田に本塁打を打たれた場面だ。高卒3年目で同期の石川直也投手に「自分のミス。申し訳なかった」と謝った。「ただ、こんなに早く一緒に1軍で出来ると思わなかった。また2人で勝った場面でいけたらいいなと思います」。心に深く刻まれる一日になった。

 決してこの1試合で満足しているわけではない。「もっともっと試合を積み重ねて、少しでもピッチャーの方たちと首脳陣に信頼してもらえるように、1試合1試合コツコツやっていきます」と謙虚に話す。チャンスを生かした若手が、開幕から停滞していたチームに新風を吹き込んだ。

【了】

石川加奈子●文 text by Kanako Ishikawa

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