大谷と同期のハムドラ2森本、5年目でプロ初打席初安打「4年間は長かった」
緊急昇格でプロ初打席初安打、「次は本塁打打ちたい」
5年目で初めて1軍昇格した日本ハムの森本龍弥内野手が13日、本拠地で行われたソフトバンク戦に「8番・一塁」でプロ初先発し、初打席で初安打を放った。初体験のお立ち台では「次はホームランを打ちたいと思います」と札幌ドームのファンに約束した。
2回二死一塁、バンデンハークの149キロ直球を中前に力強く弾き返した。「初球から積極的に振っていくことができました。そこが一番良かったです」と納得顔の森本。前日12日のイースタン・リーグ西武戦(鎌ヶ谷)で今季3号となる3ランを放つなど好調だった打撃をそのまま1軍でも披露した。
右内転筋筋挫傷で抹消された中田翔内野手に代わっての緊急昇格。「アップの時にスタメンと言われて緊張しました。ヒットを打って、ちょっと周りが見えるようになりました」と無我夢中で臨んだプロデビューの1日を振り返った。
大谷翔平投手と同じ12年のドラフト2位入団。15年12月に右手首を手術し、昨季は顔面骨折とけがに泣いてきた。「4年間は長かったですね。入った時は翔平をライバル視していましたが、あのレベルは無理(笑)。でも、こんなにすごい奴と同級生なので、一緒にプレーしたいです。次落ちたら、いつ上がれるかわからないのでやれることをしっかりやりたい」。このチャンスは絶対に逃さない。必死に1軍にしがみつく覚悟だ。
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石川加奈子●文 text by Kanako Ishikawa