7回9奪三振1失点のロッテ二木に伊東監督「何とか勝ちをつけてやりたかった」
二木自身は7回の被弾を反省「最後の詰めが甘かった」
14日の西武戦で、ロッテ二木の今季初勝利が目前で逃げてしまった。
2軍戦で4試合に登板し、防御率0.86。10日に今季1軍初昇格していたが、今季初先発となった14日西武戦では、昨年12勝の菊池雄星と互角以上に投げ合った。
「初回に3人で終われたことがよかった」と、秋山を左飛、源田、浅村を145キロ前後の速球で連続三振に仕留めるなど、真っすぐが走った。フォークも効果的に使えた。4回は先頭・源田に右中間三塁打を浴びてピンチを招いたが、浅村を右飛、一発のある中村をフォークで空振り三振、栗山を142キロの速球で詰まらせて三邪飛と、見事な投球を見せた。
試合前、伊東監督は「ずっと状態がよかったし、開幕から1軍にするか悩んだ」と話し、昨年7勝の実績を残した二木の評価は元々低くはない。この日は6回まで西武打線から8三振を奪い、わずか2安打のピッチングを披露。唯一の失投は、7回に高めに甘く入ったフォークだ。これを中村に右中間への同点3号とされ、「最後の詰めが甘かった」と反省した。
「一発のある打線をよく抑えて、何とか勝ちをつけてやりたかった」と伊東監督。7回を4安打9奪三振1失点の投球に、相手の辻新監督も「真っ直ぐがよかった。いいピッチャーだよ。次(に対戦する時)の対策を考えないと」と、勝者の余裕か、高く評価していた。
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細野能功●文 text by Yoshinori Hosono