今季初QSで白星の田中将大、改善実感の指揮官「大きな違いを見せた」
先制被弾も勝ち越し後の3回から10者連続凡退
ヤンキース田中将大投手が14日(日本時間15日)、本拠地でのカージナルス戦で今季初勝利を飾った。田中は初回に先制2ランを浴びながらも、6回1/3を投げて1被弾を含む5安打5奪三振2四球で3失点(自責3)の内容。今季初のクオリティスタート(QS、6回以上で自責点3以下)を達成した。試合後、ヤンキースのジラルディ監督は、立ち上がりで失点しながらも、3回から持ち直した右腕の修正力を称賛している。
名門球団のエースが今季3試合目にして、ついに初白星を挙げた。初回に先制2ランを浴びたが、1点リードの3回に2死一、二塁のピンチを切り抜けると、田中はギアを上げた。
7回途中で103球の力投を見せた田中を、ジラルディ監督も高く評価している。地元紙「ジャーナルニュース」電子版によると、指揮官は「彼は(今季先発2試合と)大きな違いを見せた。特に3回に入ってからだ。彼のボールは本当にキレていたと思う」と称え、3回から立ち直った右腕の修正力を評価したそうだ。
田中は3回最後の打者から10者連続で凡退に仕留めるなど、一気に流れに乗った。2点リードの7回に1死一塁から四球を与えた後、タイムリー二塁打を浴び、1点差に迫られたところで降板となった。
指揮官は、7回先頭アダムスの打ち損なったボテボテの打球が、守備シフトの逆を突く内野安打となったことを指し、「7回は不運だったが、それが野球というものだ。彼はいい試合を見せてくれたと思うよ」と、今季初QSをマークした田中に及第点を与えた。
チームはこれで5連勝。正捕手サンチェスが怪我で長期離脱しているヤンキースだが、逆境の中でエースが見せた力投にジラルディ監督は安堵の様子だったという。3回途中を7失点と開幕戦で最悪のスタートを切った田中だが、調子は徐々に上向いている。次戦こそは自らのピッチングで快勝を手に入れたい。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count