試合前まで打率.149、ソフトB松田が今季初猛打賞も…「負けたら悔しい」
絶不調で打線のブレーキに、いまだ本塁打ゼロも「ホームランだけが野球じゃない」
ソフトバンクの松田宣浩内野手が、今季初の猛打賞で、復調の気配を漂わせた。15日のオリックス戦(ヤフオクD)で5打数3安打2打点と結果を残した。
3点を追う6回。無死二塁で打席に入ると、オリックス3番手の吉田一から中前適時打。開幕戦の3月31日・ロッテ戦(ヤフオクD)以来、13試合ぶりのタイムリーを放となった。さらに、8回無死一塁での第4打席でもチャンスを広げる左前安打。9回には、2点差に迫り、なおも2死一、三塁で打席へ。「いい投手なんで早い段階でヒットを打てれば」と、平野佳の初球に詰まりながらも三塁への適時内野安打とした。
侍ジャパンメンバーとしてWBCに出場して、迎えた今季。開幕から低空飛行が続いている。この日の試合前の段階で、47打数7安打、打率.149。打点2、本塁打ゼロと、打線のブレーキとなっていた。マルチ安打も、4月5日の楽天戦(Koboパーク)以来のことだった。
本塁打はまだ出ていないが、「ホームランだけが野球じゃない」と松田。チームは4連敗で借金2となり「負けたら悔しい」と、猛打賞にも表情は晴れなかった。
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福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani