ロッテ、打線低調でベンチは“開店休業” 「サインらしいサイン出してない」
1点を守り切り何とか勝利、不振の助っ人に伊東監督「もう少し時間がかかる」
ロッテは15日の西武戦で3試合ぶりに不振のパラデス、ダフィーの両新外国人を先発復帰させたが、ともに3打数無安打。西武の先発・野上を打ちあぐね、4回2死から井上、細谷の連打とワンチャンスで1点を奪うのが精一杯。最少得点を涌井、大谷、益田のリレーで守り切っての1-0での勝利に「チャンスは3回か4回は欲しい。(開幕してからずっと)サインらしいサインは出してない」と伊東監督。ベンチも“開店休業”状態だ。
この日のスタメンで、試合前に打率3割だったのは鈴木だだ一人。この試合2安打で3割に乗せた井上や田村を除いて軒並み1割台の打線では点が取れないのも無理はない。
「外国人はだいぶ感じは良くなっているが、もう少し時間がかかる感じだ」と指揮官。打てなければ投手陣がゼロに抑えて、最少得点で逃げ切るしかない。14日にメヒアに逆転2ランを被弾した益田は、9回にシンカーを中心にした投球で秋山、源田の1、2番を簡単に投ゴロに仕留めて2アウト。浅村には147キロの速球を右前に弾き返されたが、中村をカットボールで遊ゴロと危なげなく今季4セーブ目を挙げた。
英二投手コーチは「(ブルペン再編は)全く考えていない」と益田への変わらぬ信頼は明かす。伊東監督も「(ベンチの)雰囲気は正直重かったが(1点リードの)同じ展開でしっかり結果を残し、セーブを挙げてくれた。次から頑張ってくれると思う」と胸をなでおろしていた。
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細野能功●文 text by Yoshinori Hosono