決勝打のロッテ細谷、大仕事の裏に“強風対策” 「自分の中で軸をもって」
13日オリックス戦に続いてヒーローに、バントは失敗で「しっかり練習します」
ZOZOマリンスタジアムに「サンキュー幕張!」の決め台詞が響き渡った。15日の西武戦。ロッテの細谷圭内野手が4回2死二塁で相手先発・野上のスライダーを左前へ運び、決勝点となるタイムリー安打を放った。
右脇腹を痛め登録抹消となった角中に代わり、13日のオリックス戦で今季1軍初昇格。7回に起死回生の逆転3ランを放ち、ヒーローになったばかりだ。この試合では「前の打席のバントミスを取り返したいのと、何とか先制点をとりたい気持ちだった」と細谷。2死から中越え二塁打でチャンスを作った井上の好走塁も大きく、「アジャ(井上)のお陰」とチームメートを称えた。
直前の2回の第1打席。無死から井上が左前打で出塁した先制機に、送りバントを失敗。初球を捕邪飛としてしまい、ベンチでうなだれた。お立ち台でも涌井にいじられ「しっかりバント練習します」と頭をかいた。
この試合は13メートル前後の強風にも、本拠地だけに対策はしっかりしている。「(守備では)すぐに動きださないこと。(バッティングも)あまり大きな動きをしない意識で。自分の中で軸をもって日々やっている」と細谷。昨年は102安打を放ち11年目で大ブレークしたが、プロ12年目もチームを牽引しそうだ。
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細野能功●文 text by Yoshinori Hosono