大器の片鱗見せるソフトBドラ2左腕 今度は“謎のボール”、その真相は…
和田の教えで投げ始めたのは「4日前くらい」
「真っすぐの回転数が少ないので、1週間くらい前に(筑後で練習していた)和田さんに相談したんです。そうしたら、それを生かしてツーシームでシンカー気味に落とすボールを投げたら有効なんじゃないか、とアドバイスをもらったんです」
ツーシームを武器とする大先輩の和田毅に、握りや投げ方などを教わり、実際に投げ始めたのは「4日前くらいです」という。それで、いきなり実戦で使えてしまうのだから、恐れ入る。
4月2日の同じ高知戦(高知)でプロとして初めて実戦登板し、2回を1安打無失点。この日も無失点に封じ、2戦連続で好投した古谷。結果、内容の伴う投球に、早い段階での2軍戦登板も期待してしまうが、本人は「今日の4回は2軍ならば、失点していると思います。まだ2軍で通用する選手じゃない。まだまだ課題が多いので、下積みが必要だと思います」と冷静だ。
将来性豊かな最速154キロ左腕。大きく成長を遂げる日を、楽しみに待ちたいものだ。
【了】
福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani