あの“逆輸入”打者がMLB公式サイトの選ぶ今季“驚愕”10大ニュース入り

開幕から2週間で6本塁打&打率.368と大暴れのテームズ

 今季メジャーが開幕し、2週間が経過した。たかが2週間、されど2週間。マーリンズは本拠地史上最長となる5時間38分の死闘を戦い、アストロズのスプリンガーは開幕9試合で4本の先頭打者本塁打というメジャー史上初の快挙を達成するなど、早くもいろいろな出来事が起きている。そこでMLB公式サイトでは「今季の現時点での驚愕10大ニュース」と題した特集を組み、開幕から2週間が経った現在、メジャーで話題のビックリニュースを伝えている。

 その筆頭ニュースとして紹介されているのが、オフにブルワーズと3年契約を結んだエリック・テームズだ。テームズは韓国プロ野球で3シーズンを経て、メジャーに戻ってきた“逆輸入”打者。メジャーに戻ってくるなり、11試合に出場し、打率.368、6本塁打、11打点、長打率.921と大活躍だ(4月16日現在)。

 テームズは、2008年ドラフト7巡目でブルージェイズに指名されたが、メジャーに定着できず。複数球団を渡り歩いた後、2013年オフに韓国のNCダイノスと契約。移籍1年目の2014年に打率.343、37本塁打、121打点と爆発すると、2年目の2015年も打率.381、47本塁打、140打点、40盗塁をマークし、首位打者とMVPに輝いた。さらに昨季は121試合に出場して打率.317、40本塁打、118打点の好成績で、本塁打王を獲得。満を持してのメジャー復帰となった。

 韓国でのテームズを知る人にとっては当たり前の活躍に見えるかもしれないが、かつてのテームズの姿を知る人には“驚愕”なのだという。

 その他の驚愕ニュースには、ブルージェイズの酷い打線、怪我人続出も勝ち続けるロッキーズ、強豪カージナルスとジャイアンツがリーグ最下位タイなどが挙げられている。また1週間後、1か月後には状況が変わっているかもしれないが、テームズはいつまで周囲を驚かし続けられるのか。あるいは、活躍が驚きではなく、本物だと認めさせることができるのか。その過程を追ってみるのも楽しいかもしれない。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY