苦しい台所事情を救う? ソフトB笠原が先発に配置転換「大丈夫でした」
「先発をやっていれば、ロングリリーフもできるし、チャンスが増える」
だが、和田が左肘の張り、武田が右肩の違和感で登録を抹消。摂津は15日のオリックス戦(ヤフオクD)で4回3失点でKOされ、降格した。松坂も右肩付近の違和感を訴えており、特に先発の台所事情が1、2軍ともに苦しくなっている。
そんなチーム事情もあっての配置転換だろうか。「倉野(投手統括)コーチからも電話で、先発をやっていれば、ロングリリーフもできるし、チャンスが増えると言われました」。昨季はウエスタンリーグで9勝を挙げ、最多勝に輝いた笠原。もともとは先発だっただけに「投げてみたら、大丈夫でした」とすんなりと適応してみせた。
和田の復帰時期が不透明となり、武田も長期離脱となりそう。22日の楽天戦(ヤフオクD)では大隣憲司の先発が見込まれているが、枚数的には依然厳しい状況だ。穴を埋める候補となるのはファームにいるこの笠原と、2軍で19日先発の松本、20日先発の高橋あたりか。もしくは1軍にいる石川といったところが先発に回れば、笠原らがロングリリーフ要員となる可能性も秘める。再び先発に回った左腕が、苦しい台所事情を救うピースとなるかもしれない。
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福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani