川崎宗則2軍戦で2安打、打率.571 6回まで出場「今日はここまでが限界」

2四球も選んで全4打席出塁も「まだ足りない」

 米カブスから6年ぶりにソフトバンクに復帰した川崎宗則内野手が、驚異の打率.571とした。19日のウエスタンリーグ中日戦(タマスタ筑後)に「1番・三塁」で出場し、2打数2安打2四球。この日は加入後最長となる6回まで出場し「ちょっとずつ(イニングを)伸ばしていきたい。今日はここまでが限界です」と汗をぬぐった。

 ムネリンのバットが止まらない。この日も、また打った。初回先頭で打席に入ると、1ボールからの2球目、中日先発の小笠原が投じた140キロの真っすぐを弾き返した。打球は左翼手の頭上を越える二塁打。加入後初出場だった4日の同リーグ・オリックス戦(タマスタ筑後)から出場8試合連続安打とすると、2回無死一、二塁での第2打席はきっちりと中前へ適時打を放った。第3、第4打席はともに四球。これで21打数12安打、打率.571まで上昇させた。
 
 これだけ打撃好調で結果を残しているのならば、早期の1軍昇格も見えてきそうなものなのだが、自身は「まだ足りない。体調面が戻らないから。タイミングも合っていない」のだという。

 日本の投手の「間」へのアジャストに取り組んでいる川崎。その中で「あれがなくなるようになれば」というポイントがある。中継などで見たファンは気付くかもしれないが、投球を見逃す際に軸足の左足が崩れ、左膝をつくようになることがある。投手とのタイミングが合っていない証で「これからが難しい」とした。

「最初来た時に比べれば、慣れてきているけど。体の張り方が悪い。気持ち悪い張り方はダメ」と、人工芝へも、まだ適応を進めている段階。それでいて、安打を量産出来るのは高い実力があってこそだろう。1軍昇格までもう少しの時間が必要。川崎には、まだ上昇の余地が残っている。

【了】

福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani

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