元中日左腕チェン、7回ノーノーも100球で降板した理由は…指揮官が説明

昨年もノーヒッターの投手が8回途中に降板していたマーリンズ

 では、なぜ100球で交代という決断を下したのか。メジャーでは、中4日で登板する先発投手の交代は確かに100球がメドとなっているが、ノーヒットノーランなどの偉業がかかっている場合、続投させる指揮官もいる。

 マッティングリー監督はチェンが昨季途中に左肘を痛めて長期離脱した経緯を振り返りながら、「彼は健康だが、130球を投げさせるつもりはなかった」と説明。そして、7回に球数がかさんだことで「打者に四球を与えるなど、カウントを悪くしがちだった。その時点で我々としては彼が9回を投げ抜くのは難しいと感じていた」という。

 MLB公式サイトは、マッティングリー監督が昨年4月29日の試合でも同じような決断を下していたと回顧。その時は、敵地ブルワーズ戦で7回2死までノーヒットノーランの快投を演じていた左腕コンリーを116球で降板させており、記事では「コンリーはチェンより16球多かった」と振り返っている。

 また、マリナーズのスコット・サービス監督は「負けは負けだ」と淡々と話し、「ハニガーが最後に素晴らしい打席を見せてくれた。彼の打撃と奮起に感謝したい。良いスイングをみせてくれた」とノーヒットノーランを免れたことに光明を見出すしかなかったという。

 3連勝後、マリナーズとの初戦を落としたマーリンズだったが、2戦目はチェンの好投で快勝。開幕14試合で8勝6敗と貯金を守り、ナショナルズと0.5ゲーム差のナ・リーグ東地区2位につけている。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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