広島完敗、緒方監督は猛抗議で退場 高コーチ「誰が見ても、というプレー」
一塁上の2度の微妙判定に抗議、「監督があそこまで怒るのも仕方ない」
広島は19日、マツダスタジアムで行われたDeNA戦に0-4で敗れた。打線がDeNA先発の今永に1安打に抑えられて今季初の完封負け。試合中には判定への抗議で緒方監督が退場処分に。代行監督を務めた高ヘッドコーチは「今永にいいピッチングをされた。イメージよりも変化球が多かった」と相手投手に脱帽した。
初回に田中の四球と菊池のヒットなどで1死一、三塁のチャンスを作ったが、4番の新井が併殺打に倒れた。高コーチが「あそこで点を取れていればね」と振り返ったように、菊池の一打が結果的に唯一の安打となった。
7回には2四球で2死一、二塁とし、小窪のショートへのゴロがセーフのタイミングだったが、判定はアウト。6回の田中のショートゴロでも、緒方監督は微妙な判定に対して抗議に出ていた。高コーチが「(7回は)誰が見ても、というプレー。監督があそこまで怒るのも仕方ない」というジャッジで、監督が一塁塁審に暴言を吐いたとして、退場処分になった。
先発した床田の4回2失点での降板には、「投げられなくなった。広報から後で発表があると思う」とアクシデントも示唆。好調なチームに、やや影を落とす敗戦となったが、代行監督は「今年はまだ連敗していないし、切り替えて明日からやっていくしかない」と明るく振る舞った。
【了】
大久保泰伸●文 text by Yasunobu Okubo