田中将大、ダルに並ぶ日米通算140勝目 監督称賛「スプリットが良かった」
2歳年上のダルビッシュに白星で並ぶ、「スライダーもゲームが進むうちに良くなった」
ヤンキースの田中将大投手は19日(日本時間20日)、本拠地でのホワイトソックス戦で先発し、7回6安打1失点6奪三振2四球で今季2勝目(1敗)を挙げた。今季初の中4日のマウンドで快投し2連勝。ヤンキースは9-1で勝利した。田中はメジャー41勝目で、日米通算では140勝。レンジャーズのダルビッシュ有投手に並んだ。終始、安心した表情で試合を見守ったジョー・ジラルディ監督は“宝刀”の切れ味に賛辞を送っている。
田中は2点の援護をもらった2回、先頭のアブレイユに二塁打を許す。ガルシアは四球で無死一、二塁。しかし、続くアッシュは遊ゴロ。ショートバウンドで打球を処理した遊撃トレイエスが二塁に送ると、カストロは三塁へと転送。走者2人をアウトにする併殺で2死一塁とピンチを脱し、続くサンチェスを三ゴロに打ち取った。ジラルディ監督も「大きかった」と振り返った好守。立ち上がりは「安定していなかった」という田中も、ここからリズムに乗った。
4回に2本の二塁打で1点を返されるも、最少失点で切り抜ける。7点の大量リードとなった7回は先頭サンチェスに二塁打を浴びたが、ナルバエスは一ゴロ。1死三塁となってから明らかにギアが上がり、ガルシア、サラディーノは連続空振り三振に仕留めて降板した。
指揮官は「スプリットがよかった」と“宝刀“を称賛。そして「スライダーもゲームが進むうちに良くなった。序盤戦ピンチを脱出するピッチングを見られて良かった」と納得の表情を浮かべた。オープン戦で絶好調だった田中は開幕から3試合は不安定だったが、4試合目にしてようやくエースらしい投球を披露。周囲も安心したようだ。
今季2勝目でメジャー通算41勝目。楽天時代の99勝を合わせ、254試合目の登板(251試合先発)で140勝に到達した。これは2歳年上のダルビッシュに並ぶ数字。ダルビッシュはここまで日米通算271試合登板(268試合先発)で140勝(NPB93勝、MLB47勝)となっており、日本で.739、メジャーでも.707を記録している田中の「勝率」の高さは際立つ。
日本人初のサイ・ヤング賞も視野に入れる2017年シーズン。ここから波に乗りたいところだ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count