ロッテ佐々木、プロ2戦目のマウンドへ あらためて振り返る初勝利までの道

オープン戦4試合で防御率0.59、伊東監督が開幕ローテ入りを決断

◯3月4日(ナゴヤドーム)、中日とのオープン戦

 先発としてのデビュー戦となったこの試合。「緊張はしたが、ゼロで抑えられて良かった」と語ったように3回51球、被安打3、奪三振2、無失点と上々の投球。首脳陣へのアピールに成功する。

◯3月12日(横浜スタジアム)、横浜DeNAとのオープン戦

 先発投手として5回を投げ8安打を浴びる。しかし、相手のミスや味方の守備に助けられ、なんとか1失点に抑えた。この日は桜美林大学の関係者が複数球場に応援に駆け付け、翌々日には大学の卒業式を控えていた。この勝利で大学の仲間たちに良い報告ができる。卒業前に、白星をもぎ取ったあたりに、佐々木投手の勝負強さが垣間見える。

◯3月22日(ZOZOマリンスタジアム)、中日とのオープン戦

 開幕前最後の登板となったこの日は、6回1/3、88球を投げて、被安打4、1失点(自責点0)。悪い結果ではなかったが、内容が良くなかった。球にばらつきが出て、与四球4。不満、不安が残った。結果オーライでは済まされないのがプロの世界。「ストレートがあまり良くない」と佐々木は自身のこの日の投球を振り返った。文句なしの結果で先発ローテーション入り確定とはならなかった。

 オープン戦4試合で防御率0.59、1勝0敗。結果だけ見れば好成績といえる。制球、フォームに苦しむなど、課題はまだ山積みだったが、伊東監督が決断を下す。オープン戦最後の登板から4日後の3月26日、開幕ローテーション入りが決定。4月6日、北海道日本ハム戦での先発を言い渡された。「投げながら覚えていくでしょう」伊東監督は期待をこめてそう語った。

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