広島牽引エルド、不振ハムで際立つ近藤…現時点での両リーグ最強打者は誰?
セ・リーグは…
○セ・リーグ
打者(球団) 打率(順位) OPS
1エルドレッド(広) .364(3) 1.126
2阿部慎之助(巨) .373(2) 1.102
3新井貴浩(広) .309(10) .970
4ロペス(De) .347(6) .929
5糸井嘉男(神) .298(13) .920
6大島洋平(中) .400(1) .918
7丸佳浩(広) .348(5) .895
8坂本勇人(巨) .359(4) .861
9梶谷隆幸(De) .311(9) .858
10平田良介(中) .281(18) .825
“春男”の広島エルドレッドが1位。4本塁打10四球をマークしている。2位、3位にはベテラン一塁手が並んでいる。巨人、阿部は現在本塁打王(5本)。新井も高い長打率だ。
4位のDeNAロペスはもともと早打ちで1四球しか選んでいないが、3本塁打に加えリーグ最多の7二塁打で長打率を稼いで4位にランクイン。現在の首位打者である中日・大島は、スラッガータイプではないため、順位は6位だ。
一方、今季開幕から絶不調の巨人・長野は打率.149に加え四球は2個、長打は二塁打1本、OPSは.366(リーグ37位)と低迷しており、スランプは重症だ。
昨年のOPS1位は、パ・リーグがソフトバンクの柳田悠岐(.969)、セ・リーグはDeNAの筒香嘉智(1.110)。柳田悠岐はトリプルスリーを逃し、主要タイトルにも縁がなかったために、不振だったように見られているが、最多四球、最高出塁率、最高長打率をマークしている。貢献度は決して低くなかったのだ。
OPSは、総合的な強打者の指標として有効だ。今季は誰がOPS1位に輝くだろうか。
【了】
広尾晃●文 text by Koh Hiroo