サヨナラ犠飛のデスパイネ 本拠地初お立ち台で「デスパ!」「イイばい!」
狙い通りのスライダーを特大犠飛 5試合連続安打で復調気配
ソフトバンクの新外国人アルフレド・デスパイネ外野手が、勝負を決める一打を放った。
21日の楽天戦(ヤフオクD)の延長12回。サヨナラ犠飛を放つと、移籍後初めて本拠地でのお立ち台に立ち、「3連勝していたので、なんとか今日も勝ちたいと思っていた。犠牲フライで十分だと考えていた」と喜んだ。
読み切った。勝負の場面。中村晃の中前安打、今宮の犠打、柳田は敬遠気味の四球で歩かされ、代打・長谷川も四球を選んだ。1死満塁。舞台は整った。
「前の打席はスライダーでやられていた。狙いはスライダー。外だったけど、なんとかバットに当てることができた」
1ボール1ストライクから青山が投じた3球目は狙い通りのスライダー。外角のボールに腕を伸ばすと、打球は中堅後方への大きな飛球になった。犠飛には十分。サヨナラの走者を本塁へと迎え入れた。
開幕直後は湿っていたバットも、復調気配が漂う。この日も5回に中前安打、9回にも左前安打を放って、4打数2安打。5試合連続安打とし、打率も.262まで上昇してきた。
「徐々に調子も上がって来た。これからもっとチームに貢献したい」と話したデスパイネ。初のお立ち台では「デスパ!」「イイばい!」とファンと博多弁で掛け合い、歓喜の瞬間を味わっていた。
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福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani