ロッテ、伊東監督の采配光る 代打策に捕手吉田も的中、連敗5でストップ

唐川&益田は無失点リレー、吉田起用は「流れを変えたかった」

 伊東勤監督の悪い流れを変える采配が光った。23日のオリックス戦。ロッテは唐川、益田の無失点リレーで2点を守り切って連敗を「5」でストップした。

 まずは3回、先頭のダフィーが左翼越え二塁打、今季初スタメンマスクの吉田が2年振りの安打で無死一、三塁として、大嶺翔の遊ゴロ併殺の間に何とか先制点を奪取。そして、6回には先頭の細谷が三塁打を放つと、1死から鈴木が歩いて一、三塁として、6番井上の打席で1軍昇格したばかりの香月を代打に送った。ここも遊ゴロで追加点。「ガチガチだったが、もともと当てるのが上手なので何とかしてくれると思った」という伊東監督の代打策が得点を生んだ。井上は前日まで4番だったが、チーム打率.188のチームの勝利には策をめぐらすしかない。

 この日は田村ではなく、昨年30打数無安打の吉田に今季初めてスタメンマスクをかぶらせたが、これも的中。伊東監督は「流れを変えたかったのと、ピッチャーで組み立ててほしかった。吉田もいい感じでサインを出していた」と振り返った。

 ダフィーは22日は2安打1四球、この日は1安打1四球と当たりが出始めている。パラデスの登録抹消に刺激を受けたようで、伊東監督も「ジミー(パラデス)効果でしょう。尻に火がついて。明日は休みにします」と手応えを明かす。ベテランと外国人を除いて、ナイター後も室内練習場に選手が直行し、コーチ陣も総出で夜間練習を敢行するのが恒例になっていたが、白星は何よりの良薬となったはずだ。

【了】

細野能功●文 text by Yoshinori Hosono

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY