快投のダルビッシュに同僚から絶賛の嵐「並外れていた」「サイ・ヤング賞も」

「彼は最高の右腕のひとり」「サイ・ヤング賞の可能性がある」

 MLB公式サイトでは首脳陣のコメントを紹介。8回も続投させたブロイケル投手コーチは「今日、彼は驚異的だった」と称えた上で、「いかなる疲れの兆候もなかった。我々は彼が毎登板、100球以上投げられることを理解している」と言及したという。トミー・ジョン手術から復帰後、すでに“完全復活”の状態にあると認めている。

 そして、今季はダルビッシュをエースとして開幕投手に指名したジェフ・バニスター監督も、手放しで褒め称えたと記事では伝えている。「彼は非常にシャープだった。試合が進むにつれて、強力になっていったように思う。スライダーやチェンジアップも良かった。しかし、ゲームが進むと、球速が増していったんだ。彼はある時点で、97マイル(約156キロ)に達していた。8回まで踏ん張り、95マイル(約153キロ)のファストボールを投げることができていた」。後半になるほど、むしろ力強さを増していったダルビッシュの快投劇に確かな手応えを得たようだ。

 さらに、地元紙「ダラス・モーニング・ニュース」によると、ブロイケル投手コーチは「恐らく、彼は最高の右腕のひとりだ。彼の4球種は非常に素晴らしい。彼に内外、上下に投げ分けられると、幸運を祈るしかない。これがユウ・ダルビッシュだ。彼はユウ・ダルビッシュのような投球をしたと思う」ともいう絶賛コメントも残したという。同紙は「ユウ・ダルビッシュが先発で復調し、レンジャーズのダグ・ブロイケル投手コーチは興奮。彼はサイ・ヤング賞の可能性がある」とのタイトルで、女房役のチリノス同様に投手最高の栄誉に輝く力があると言及している。

 開幕前からサイ・ヤング賞の有力候補に挙げられていたダルビッシュ。まだシーズンは長いが、今季5試合目の登板でその圧倒的な力をあらためて証明した。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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