「福岡発 売り子名鑑」夢見た売り子の世界で奮闘中 鹿児島出身の2年目

野球好きの2年目「球場と一体になれるのがすごく楽しいですね」

 ただ、そこは野球好きの彼女。15キロのタンクを背負いながらの勤務の中に、自分なりの楽しみも見つけた。「お客様がホークスが点を取って喜んでいるのを見ると、自分も野球が好きなので、嬉しいですし、その球場の雰囲気の中に居られることが楽しいです。球場と一体になれるのがすごく楽しいですね」と言い、「常連さまから呼んでもらえたりするのも喜びですね」と、売り子ならではの喜びも感じている。

 小学から高校までは、バドミントンで汗を流していた。高校は県内でも有数の強豪校でプレーしており「台風の日でも練習していました。県で団体3位くらいでした」と話す。一塁側内野席と右翼外野席を主戦場としており「私は体力しか取り柄がないので。体力勝負ですね」と、バドミントン仕込みのスタミナでスタンドを歩き回っている。

「優しい男性がタイプですね。世に言うイケメンは好きではなくて、友達にはB専だねって言われます」と苦笑いする「なつき」さん。売り子歴は2年目ということで、トレードマークとなる目印は募集中だ。

「呼んでくださったら、ダッシュで階段を走っていきます。体力勝負なので。野球大好きなので、ぜひ私と野球の話をしましょう」

【了】

福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani

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