広島・緒方監督、4安打完封のG菅野に脱帽「相手が上回った」
両エース投手戦で惜敗、「次回はやり返さないと」
広島は25日、マツダスタジアムで行われた巨人戦に0-1で敗れた。試合は野村祐輔と菅野智之の両エースによる息詰まる投手戦となったが、マギーの本塁打による1点を守り切った巨人が勝利した。打線が菅野に散発4安打と完璧に封じられ、緒方監督は「今日は相手が上回った」と脱帽だった。
菅野との今季初対戦では6回に集中打でKOしたが、この日は最後まで得点することができなかった。3回には1死二塁、4回には2死から松山の三塁打で得点圏に走者を進めたが、タイムリーが出なかった。
緒方監督は「数少ないチャンスで、そこで1本出るか出ないか。そういう戦いだった」と試合を振り返り、「前回は打てたけど、今回はやられた。これから何度も対戦していく投手だし、次回はやり返さないと。選手もそう思っているだろうし、やってくれると思うよ」と、次回に期待した。
10連勝の後、3勝7敗とチームは急降下し、2位巨人との差は0.5ゲーム差となった。指揮官が「このところ、なかなかこちらのペースで先制できていない試合が多い」と言うように、打線に開幕直後の勢いがない。この日は菅野対策で一塁に安部、三塁に西川を起用したが、起爆剤とはならなかった。
「打線には、個人の調子も含めて、その時その時の状態がある。1つのオーダーでいくつもりはない。これからもいろいろなパターンを考えながらやっていきたい」という緒方監督。最後は「明日もあるわけだから、なんとか先制できるようにやっていきたいね」と、気持ちを切り替えていた。
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大久保泰伸●文 text by Yasunobu Okubo