ロッテドラ2酒居、初登板で「初めて出た球速」計時も…プロの洗礼
嶋にソロ弾被弾、伊東監督は評価「大事に使っていきます」
ロッテのドラフト2位右腕・酒居が初登板のマウンドでプロの洗礼を浴びた。
25日、東京ドームでの楽天戦で2点を追う7回に3番手でリリーフ。先頭ウィーラーの3球目には「自分にとって初めて出た球速」と150キロを記録するなど、ストレートが走った。直球中心で、スライダーにスプリットを交えてウィーラー、アマダーの両外国人を中飛に打ち取るなど、プロ入り初登板としては上々の出来だった。
8回ハーマンの暴投で1点差とプロ入り初登板、初勝利も夢ではなくなった。8回、島内、岡島を簡単に打ち取り2死。ここまではよかった。しかし嶋には3球目のスライダーを除いて全球ストレートの力勝負を挑んだ。3球連続ストレートをファールで粘られ、結局フルカウントからの9球目。147キロのストレートを左翼席に運ばれた。
「冷静に中継ぎとしての役割を心得て(あそこは)四球でも。中継ぎとしての球種の使い方ですね」と、初マウンドは厳しい教訓の場となったようだ。それでも伊東監督は「ストレートの走りが戻ってきた。大事に使っていきます」と高く評価した。
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細野能功●文 text by Yoshinori Hosono