楽天エース則本、快投で“水曜の連敗”止める 投手陣に余裕与える「嫌な打線」
「これからも勝って、勝って、優勝へ」
打線の好調が投手陣に安心感を与えている。則本はお立ち台で「なんとか粘ってやれば、今の打線は調子がいいので点数を取ってくれると思って投げました」と話した。女房役の嶋もこう語る。
「(茂木とペゲーロの)1、2番は誰が見てもいい。僕が他チームのキャッチャーだったら(楽天は)嫌な打線。その打線があるので、ピッチャーは多少の失点が許される。ホームランを打てるバッターはいるし、岡島や島内、銀次といった状況に応じて打てるバッターもいる」
バラエティに富んだ打者が並び、今季はまだ完封されていない、どこからでも得点できる打線。これが投手陣の気持ちに余裕を持たせている。
7回の失点は反省し、「次はもう少し、長いイニングを投げられたら」と意欲を示した則本。ヒーローインタビューでは「これからも勝って、勝って、優勝に向かって突っ走りたいと思います」と覚悟を見せた。
「この勢いを続けていって優勝できたらいいなと。まだ4月なので上を見すぎず、1つ1つ勝っていきたい」
着実に勝利の歩を進めていく。
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高橋昌江●文 text by Masae Takahashi